赤血球(RBC)が基準値よりも多い?少ない?病気は?


血液検査で赤血球の値が基準値よりも多いとか少ないなどを医者から指摘される事は多いと思います。
赤血球の作用としては、血液中で酸素を運ぶと同時に二酸化炭素を回収する作用があります。

 

 

 

赤血球の数は基準値より多くても少なくても病気を引き起こす可能性もありますし、何かの病気が隠れているサインにもなります。
基準値から外れている場合は病院にて詳細な検査を実施してみましょう!

 

 

 

赤血球の基準値(男女別)
男性の基準値 400〜539万/μL
女性の基準値 360〜489万/μL

 

 

 

 

 

 

 

赤血球(RBC)が異常値の場合に考える病気・症状まとめ!


赤血球の数は多くても少なくても基準値から外れれば考えられる病気などが原因としてある場合があります。

 

 

 

 

赤血球の数が基準値よりも多い(高い)場合


赤血球の数が高い場合には通常「多血症」の可能性が高いですが、脱水状態になっている事でも赤血球は多くなります。

脱水症
多血症

 

 

赤血球の数が基準値よりも少ない(低い)場合


赤血球の数が少ない場合は貧血を想定しますが、実は貧血だけが赤血球の数を減らすわけではありません。

鉄分不足の貧血
再生不良性貧血
溶血性貧血
悪性貧血
生理による貧血
外傷の出血による貧血
一時的な異常値(体調の悪化が原因)
ビタミンB12欠乏症
悪性度が高い痔(じ)
子宮筋腫

 

また、女性で妊娠をしている場合も一時的ですが、赤血球の数が少なめになる傾向があります。

 

 

 

赤血球の数が多くなる原因と少なくなる原因


赤血球の数の変化は病気が隠れているサインだけではありません。
一時的な体調の悪化などで赤血球の数は上下します。

 

 

 

具体的には生活習慣の悪化や過度なダイエットなどを継続させる事で赤血球の数が異常値になってしまいます。
以下赤血球の数が多くなる原因と少なくなる原因でまとめてみました。

 

 

赤血球の数が多くなる原因とは!?

脱水症状がある

脱水症状がある状態の場合は体内の水分が少なくなっています。これに対して赤血球の数が多くなる事で基準値よりも高い異常値としての検査結果が出る事があります。

 

 

特に汗を大量に出した後や下痢症状などがあった場合には赤血球の数は高く出されてしまいます。
通常通りに水分摂取をする事で元に戻りますので心配いりませんね!

 

 

生活習慣の悪化(多血症)

喫煙や肥満などの生活習慣は赤血球の数を必要以上に増やしてしまいます。
特に赤血球の数を膨大にしているのが喫煙と言われています。

 

 

 

喫煙により一酸化炭素と赤血球のヘモグロビンが結びつきます。
ヘモグロビンは一酸化炭素と結合する事によって酸素運搬の能力が落ちてしまい体内では酸素不足の為に赤血球の数を異常に増やしてしまいます。
この結果が赤血球が異常なくらい高くなってしまう原因です。

 

 

この状態が続くと「多血症」と診断されます。

 

 

 

赤血球の数が少なくなる(貧血状態になる)原因とは!?

鉄分の不足状態

ヘモグロビンを構成させる物質が鉄分です。鉄分を極端に摂取していない状態が続くと赤血球の数が低下します。

 

 

ビタミンB12の不足状態

赤血球を生成するのに必要な葉酸の作用をサポートする為、ビタミンB12が摂取出来ていない状態が続くと赤血球の数が低下していきます。

 

 

過度なダイエット

タンパク質を一切摂取しないなどの過度なダイエットを実施する事で赤血球の生成に必要な要素であるビタミン12や鉄分の摂取も低下してしまいます。
どちらも不足状態になると赤血球の数が著しく低下します。
適度なダイエットが大切ですね!

 

 

出血が多い状態が続く場合

外傷や生理などで大量の出血をすると赤血球の数が一気に低下します。
酸素を運搬する作用が大きく低下しますのでこの場合は緊急性が強く輸血の可能性も出てきます。

 

 

骨髄機能の低下

骨髄の機能が低下した場合に血液成分を作れなくなってしまう場合があります。
この場合は分かりずらく、検査には赤血球になる前の状態の検査が必要とされています。

 

 

貧血の状態になるのですが、血が足りないのではなくて血液を生成する力や再生する力が弱くなってしまうので「再生不良貧血」と呼ばれています。

 

 

 

 

赤血球を基準値に戻す改善(下げる・上げる)方法


赤血球が値が異常値にある場合はそれぞれ赤血球の数を上げる方法や下げる方法があります。
病気が隠れている場合はその病気を治す事が先決です。そうでない場合は以下の方法を実践する事で赤血球の数を基準値に戻す事が期待出来ます。

 

 

高い赤血球(RBC)の数字を低くする改善方法


高い赤血球の数の場合は異常値まで数値が高いと病院にて専門の薬や瀉血(しゃけつ)と呼ぶ血液を減らす治療を行う場合があります。
これらは医者にて「多血症」と診断されている人が対象になります。

 

 

多血症と診断されていない場合で赤血球の数が多い場合は以下の2点が赤血球の数を下げる事では効果的です。

 

ストレスの軽減

ストレスが軽減される事で赤血球の異常値が改善出来る事が分かっています。
しかし、現代社会によってストレスが全くない生活は難しいので、極力、ストレスを溜めないような工夫や溜まったストレスを解消する方法を自分なりに見つけると効果が期待できそうですね!

 

 

毎日の有酸素運動

運動自体に赤血球の数を下げると言う研究報告はありませんが、定期的な軽めの運動は精神の向上やストレスの軽減の作用があります。
ストレスを出来るだけ溜めずに気持ち良い気分で1日を過ごしたい場合には毎日の有酸素運動はオススメです!

 

 

 

 

 

 

 

低い赤血球(RBC)の数字(貧血)を高くする改善方法


子宮筋腫や痔(じ)、女性の生理、外傷による大量出血、骨髄の異常など他の病気や症状から赤血球が低くなる場合はその病気や症状を治す事が先決です。
それ以外の場合のほとんどは、鉄分ビタミンb12が足りない状態が原因になるので、改善方法としてはビタミン12や鉄分などを多く含む食品を生活の中で意識して多めに摂取する事です。

 

 

鉄分が多く含まれている食品の抜粋
@ 豚レバー
A
B 小松菜
B 納豆
C パセリ
D イワシ
E 牛レバー
F 卵黄
G 鶏レバー
H ホウレンソウ
I 豚ハツ
J ホッキガイ
K しじみ
L 鶏ハツ
M 牛センマイ
 

 

 

ビタミンb12が多く含まれている食品の抜粋
@ しじみ
A 赤貝
B 筋子
C あさり
D ホッキガイ
E いくら
F アンコウの肝
G ハマグリ

 

赤血球の数(RBC)を上げるサプリメントは鉄分+ビタミンb12サプリメント


サプリメントの摂取で赤血球の数を上げたい場合は「鉄分凝縮のサプリメント」と「ビタミンb12の凝縮サプリメント」を摂取すると効率がいいでしょう!
赤血球数の低下の原因が鉄分と断定出来ている場合は鉄分サプリメントを選ぶべきで、ビタミンb12が足りない事から生じている赤血球数の低下と言われている場合にはビタミンb12のサプリメントのみの摂取で問題ないはずです。

 

 

 

病気が原因ではないが、具体的な原因が分からない場合は最も多い鉄分不足による貧血状態からくる赤血球数の低下と推測して「鉄分」中心の摂取が良いでしょう。
当然ですが、赤血球数の低下に子宮筋腫や生理による大量出血、骨髄疾患などが考えられる場合はその病気や症状に原因があるのでそれを治す事が先決ですね!

 

 

 

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